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少子高齢化過疎化の波にのまれ、 母校の小学校の休校に思いをはせ

春になり、出会いと別れの季節である。当地では少子高齢化、過疎化が加速している。約21年前に当地で診療していた高齢の父の手伝いとして診療を開始、その後2010年3月27日に診療所を継承した。その後多いときで5校の校医をしていたが、年々少子化、過疎化が進み、子供たちが少なくなり、学校は次第に休校→閉校となっていった。
数年前から校医は小学校2校と保育園1園になり、2024年3月24日に母校の小学校も休校式を迎えることとなった。学校、地域の行事が次第に無くなっている。地域の行事は新型コロナ感染症が4年前から流行し、行事も4年間自粛が続いた。その間、少子高齢化、過疎化の波が一層加速しているのが現状である。

母校の小学校は明治5年開学、151年の歴史に幕を閉じた。卒業生は資料が残っている明治23年から現在まで約3,000人との事である。全国的に見ても、過疎地の学校の休校、閉校が進んでいる。今後まだまだ続くと考えられるが、街中でも少子化で学校の統廃合が行われているのが現状である。また、子供たちの貧困も叫ばれる中、根本的に子供たちの教育を見直す必要があるのではないだろうか。情報の電子化、人工知能( AI )の急速な発展があり、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の進化もあり、教育は学校でする必要があるのか?教育とは何か?変革の時代が来ているのかもしれない。ただ、人として成長するには人と人が直接会って会話したり、触れあったりすることを無くすことはできないのではないかと考える。

「春雨や思ひ廻らす学舎かな」   
有田医師会 会長不定期ブログ掲載 )

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